10. Kokeshi

Kokeshi
Kokeshi

数年前日本へ訪問した際、我々は動物がテーマの民芸品の展覧会に出会った。 木彫りの鷹、猿の土鈴、狐の紙面、、、そこには様々な地方のものが展示されており、それらの異なる表情と異なる材質の表面を持った小像を通して制作者の工芸師と出会った。そして祖先代々より引き継がれているそれらの民芸品の素朴で優しい存在感に強く心惹かれた。 また、我々は日本民芸に関する書籍の熱烈なコレクターでもあり、それらの書籍の中の民芸品の醸し出す洗練された静けさを発見することをこよなく愛している。ある意味、数年前のスイスのヴィトラ社のために制作したOISEAU (鳥) は、我々なりの動物寓話の延長線だった。

East Japan Projectより東北地方の工芸を用いた製品企画の話を受けた際、複数の異なる工芸品を紹介いただいた中、我々は伝統的な製作法を用いるこけし- 東北地方の職人が百年前より制作し続ける木製の人形-を選んだ。 幾たびのろくろの回転より削り出されるその柔らかな形は昔からほぼ変わらない。その不動の人形に我々は関節を一つ与えることにより動きを吹き込んだ。木は生を宿し、そして親しげな日本の挨拶を模倣する。 その道に長けたノウハウを持つこけし職人の佐藤英之さん、藤里木工所との共同製作により、このKokeshiの実現を可能にした。

Designer ロナン&エルワン・ブルレック

Craftsman
岩手県奥州市 藤里木工所
宮城県刈田郡 丑蔵庵

2014/10
ミズキ、(つなぎ) 白石和紙、ゴム

Kokeshi
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